牡蠣に含まれる栄養素 vol.6 ~アミノ酸(その2)~

牡蠣は“海のミルク”とも言われ、栄養豊富な食材として知られています。
栄養豊富とは知っていても、どのような栄養素が含まれているかについては知らない方も多いと思います。

様々な栄養素が含まれていますので、見ていきましょう。

今回は、前回に引き続きアミノ酸について見ていきましょう!!
含まれるアミノ酸の種類が多いので、前回と今回で半分ずつ紹介します。

④アミノ酸 続き

アミノ酸は、たんぱく質の構成成分であり、自然界には数百種類存在すると言われています。

アラニン
エネルギー源となるグルコースの生成、肝機能の働きを維持するエネルギー源としても使用されます。
甘みがありますので、清酒の味付けなどにも用いられることもあるようです。

グリシン
ゼラチンから発見され、甘みもあったので、当初はゼラチン糖と呼ばれていたそうです。
皮膚のコラーゲンを構成しているアミノ酸のひとつ。
眠りにも関わり、眠りを深くする働きもあります。

プロリン
コラーゲンの主要な構成成分のひとつとして、コラーゲンの合成に関わります。
必須アミノ酸ではありませんが、たんぱく質の摂取量が少ないと不足する場合があります。

グルタミン酸
小麦のたんぱく質であるグルテンの加水分解物中から発見されました。
脳内の神経伝達物質の材料となり、脳の働きにも関わります。
うまみ成分のひとつとして化学調味料にも使われます。

セリン
シルクに含まれるたんぱく質のセリシンから発見されました。
肌の角質層に最も多く存在し、肌の潤いに関わります。

スレオニン
たんぱく質を構成するアミノ酸の中で、一番最後に発見されました。
人体の成長促進や肝臓への脂肪の蓄積を抑制する働きがあります。
鶏肉や卵、ゼラチンなどに多く含まれていますので、ベジタリアンの方では不足しやすいです。

アスパラギン酸
アスパラギンを加水分解して得られます。
アスパラギンがアスパラガスの汁の中から発見されたので、この名前がついています。
乳糖の分解を促進してエネルギー代謝を促進します。
有害なアンモニアを体外へ排出することで、疲労回復にも関わります。

トリプトファン
牛乳のたんぱく質から発見された必須アミノ酸のひとつです。
精神の安定に必要なセロトニンの材料となりますし、睡眠にも関わります。

シスチン
アミノ酸の中で最も早く発見されました。
焼くと異様なにおいがするのは前々から認知されていましたが、そのにおいの原因が硫黄であるとわかるまで時間がかかったようです。
システインが2つ結合しているもので、髪の毛や爪の主成分であるケラチンを構成するアミノ酸です。

オルニチン
日本ではオルニチンの働きよりも、しじみの健康効果が先に知られ、
江戸時代にはしじみ売りが籠をもち、しじみを売っていたと言われています。
尿素を生成して排出させるために重要な役割を果たします。
肌の健康や肝機能の向上に関わります。

~参考書籍~ 
赤堀四郎 金子武夫 成田耕造、タンパク質化学1、共立出版株式会社、1969
吉田企世子 松田早苗、あたらしい栄養学、高橋書店、2010


アミノ酸について前回と今回でお話ししましたが、いろいろな種類がありましたね。

たんぱく質の合成に関わるとひとくちにいっても、働きは多岐にわたります。


運動をする方は、特にバリン・ロイシン・イソロイシンの分岐鎖アミノ酸を摂るように心がけましょう♪

次回は、炭水化物(グリコーゲン)についてです。

牡蠣に含まれる栄養素が豊富すぎて、7回にわたってお届けすることになりましたが…次回で最終です。

はじめから確認したい方は、下記ページをご確認ください!

牡蠣に含まれる栄養素 vol.1 ~栄養素に入る前に…~
https://ksn.kyoto/health_information/915/

牡蠣に含まれる栄養素 vol.2 ~多量ミネラル~
https://ksn.kyoto/health_information/920/

牡蠣に含まれる栄養素 vol.3 ~微量ミネラル~
https://ksn.kyoto/health_information/927/  

牡蠣に含まれる栄養素 vol.4 ~ビタミン~
https://ksn.kyoto/health_information/926/

牡蠣に含まれる栄養素 vol.5 ~アミノ酸 その1~
https://ksn.kyoto/health_information/929/