どうしてバランスよく食べないといけないの?

この質問、みなさんならどう答えますか?お子さんから聞かれた時にはどう答えたらよいでしょうか?
その時に答えがちなのが…「バランスよく食べるのは当たり前のことだから!」です。

これではなかなか子どもたちは納得しませんよね。
子どもたちも腑に落ちると自ら進んで行動しますので、好き嫌いが多い子ほどしっかり説明するのが大切だと思います。

今回は、上記の答えに迫っていきます。

①答えのひとつ目

栄養素は、1つのものだけをたくさん摂ったとしても、別のものが不足していると、多く摂ったものも体内で十分に使うことが出来ずに、無駄になってしまうため。

ドベネックの桶についてのイラストです。
昔ながらの板を1枚ずつ組み合わせて作る桶を想像してください。
桶の板1枚ずつが栄養素。その桶の板の長さは人それぞれ異なっていて、その中でも人によってとっている食べ物が違うので、長短があります。そのままの状態で水を入れていくと…短い板(あまり摂っていない栄養素)があればそこまでしか水がたまらず、それ以上水を入れてもあふれてしまいます。
(他の板がどれだけ長くても、1枚短いものがあるだけで、水があふれてしまいます。
結果として長い板を生かしきれず無駄にしてしまいます。)

私たちの体も基本的に同じです。
この水のたまる量が体の中で使える栄養素の量です。

そのため、様々な食材を摂って、まんべんなく板を長くしておかないと、体の働きがうまくいかず、多く摂った栄養素も無駄になってしまいます。

同じものばかり食べたり、好き嫌いをすると、一部の板だけ長くなってしまうので、そのようなところから、様々なものをバランスよく摂ることが大切だと言われています。

画像の部分をすべて説明してしまいましたが、この先文章でも説明しています。

この桶の図(ドベネックの桶と言います)にある通りのことが体の中でも起こります。

板:1枚1枚が栄養素
水:体の中で私たちが使える栄養素の量

として図を見てみましょう! 

バランスが悪い(決まった栄養素だけを摂りすぎる もしくは 決まった栄養素だけを摂らない)と、一部の板だけが短くなってしまいます。

そのまま水を入れていくと…
1枚短い板(必要量よりも足りていない栄養素)があるだけで、そこまでしか水がたまらず、それ以上は流れ出てしまう(体内でそこまでしか利用できない)ので、長い板(たくさん摂った栄養素)が無駄になってしまいます。

※実際には、栄養素によっては〇対〇の割合で摂らないといけないなどもありますが、基本的な考えは、このドベネックの桶で説明できます。

そのようなところからも好きなものだけ摂る(嫌いなものは食べない)のではなく、バランスよく食事を摂る大切さを感じていただければと思います。

②答えのふたつ目

いくらよいと言われている食材でも、すべての栄養素を満たすような万能な食材はなく、その食材に決まった栄養素しか入っていないため。

例えばトマトを例に見てみると…


種類がちがう、有機農法などのちがいはあるかもしれないけど、含まれている栄養素は基本的にはどのトマトでも同じです!

トマトの挿絵

いくら健康によい食材と言われていても、トマトだけを食べていればすべての栄養素がとれるというものではありません!
また、そんな万能な食材はないので、いろんな食材を食べる必要があります。
そのようなところからも、バランスよく(好き嫌いせず)、いろんなものを食べることが大切です!


バランスよく摂る理由について、改めて考えるとこのようなことが挙げられると思います。

私が食育として子どもたちに話す時には、子どもたちであっても噛み砕きはしますが、理屈は話すようにしています。

理屈を話すことで、「自分の体のためには、食べないと!」とつながりやすくなるように思います。

今後、バランスのよい食事ってどのようなものかについてもお話ししていきたいと考えています。

バランスのとれた食事についてはこちら!
https://ksn.kyoto/health_information/1206/