初夏を感じる季節ですね。
さて、5月8日はゴーヤー(苦瓜:ニガウリ)の日です。
「ゴー(5)ヤー(8)」の語呂合わせと5月からゴーヤーの出荷が増えることにちなんで、沖縄県とJA沖縄経済連によって定められました。
これからの時期、体調を崩しやすくなりますので、そんな方にもぴったりな旬のゴーヤー情報をお届けします。
①『ゴーヤー』はなぜ苦い?
ゴーヤーは熱帯アジア原産の野菜で、日本では主に沖縄など温暖な地域で栽培されています。
ゴーヤーとは「苦瓜(にがうり)」を指す沖縄の方言で、他に「ツルレイシ」とも呼ばれます。
英語では「ビターメロン(Bitter melon)」と呼ぶそうですよ。
ゴーヤーといえば、独特の苦みが特徴ですね。
ゴーヤーが苦いのは、まだ未熟な果実だからなんです。
十分に熟して種が残せるようになるまでの間、動物に食べられないための知恵だといわれています。
例えば、緑色のピーマンは熟すにつれ、赤くなり、甘みが増して食べやすくなります。
ゴーヤーも同様に熟すと甘くなりますが、未熟な果実の方が、熟したものより栄養価が高く、歯ごたえがよいので、緑色の状態のものが好まれています。
かつては沖縄や九州のローカルな野菜でしたが、現在では全国のスーパーでもおなじみの野菜となりました。
健康意識の高まりとともに、ますますゴーヤーを食べる方が増えているのかもしれません。
②『ゴーヤー』の栄養と保存方法
ゴーヤーの本場、沖縄では昔から厳しい夏を乗り越えるために日々の食事の中にゴーヤーを取り入れていました。
沖縄の方が暑い夏でも夏バテしにくいのは、ゴーヤーを普段からよく食べているからだといわれます。
ここでは、ゴーヤーに含まれる主な栄養素についてみていきましょう。
◎ビタミンC
心身のストレスから体を守り、疲労回復をサポートします。
また、シミやソバカスを予防し、肌にハリを与える効果があります。
特にゴーヤーに含まれるビタミンCは加熱しても壊れにくいのが特徴です。
◎ビタミンK
ケガや内出血を起こした時に出血を止める大切な働きがあり、「止血ビタミン」とも呼ばれます。
さらに、カルシウムが骨に沈着するのを助け、丈夫な骨づくりにも欠かせない栄養素です。
【ゴーヤーの苦み成分】
●モモルデシン
血糖値や血圧を下げる効果、整腸作用があることが認められています。
また、胃酸の分泌を促して食欲不振を解消する働きがあり、疲労回復も期待できます。
●チャランチン、コロコリン酸
植物性インスリンとも呼ばれ、血糖値を下げる効果があるといわれています。
〈保存方法〉
常温で置いておくと、実が黄色っぽくなります。
苦みは少なくなりますが、味や品質も落ちてしまうので、ポリ袋やラップで包んで冷蔵庫(野菜室)で保存しましょう。
すぐに使わない場合は、中のわたと種を取り除いてからラップに包んでおくと、ビタミンCの損失が少なく、色も鮮やかさを保てます。
また、長期間保存したい時は、塩ゆでしたり、軽く炒めてからの冷凍保存がおすすめです。
次回はゴーヤーを美味しくするコツについてご紹介します。
あの苦みが苦手という方にこそ見ていただきたいです♪
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「ゴーヤー②」