成長期に運動をしている子たちによくある問題として、「成長痛」「疲労骨折」「ケガ」などが挙げられます。
私自身も小学生の頃、駅伝のために走るのを頑張っていて、その時期に成長も重なり、膝を痛めてしまいました。
みんなには同じ思いをしてほしくないので、原因として考えられることについて見ていきましょう!
本文の音声化も作成しました!
別のことをしながらでも学べる“ながら食育”
子どもたちの体の不具合の原因は?(前編)
文章を見ながら、耳でも聞いてみたい方はぜひ!聞いてみてくださいね!
(今後も様々なものを音声化していく予定です!)
「食育ちゃんねる」
よろしければ見てみてください!
①どうして体に不具合が出るの?
子どもから大人になる間に、大きく体が変わっていきます。
その際、骨の成長・筋肉(たんぱく質)の成長など様々な体内活動が行われるので、エネルギーや栄養素が必要になります。
ただし…生命活動にもちろん栄養は必要ですし、運動をしている場合は、そこで使われる分の栄養も必要です。
それが正しく摂れていない場合は不具合が生じやすくなります。
★生命活動(人が生きるため)に必要な栄養素
★成長に必要な栄養素
★運動やスポーツで使われる栄養素
本来はこの順番(上から順)でエネルギーや栄養が使われ、余った部分が次に使われるべきなのですが…
実際は摂取している栄養が足りない(摂取量に対して運動が激しすぎる)などの問題で、成長に栄養がまわらなくなり、不具合が出ている子たちも多いです。
以下で詳しく見ていきましょう!
◎運動をしていない子どもの場合
上記のような順でエネルギーや栄養素が使われるので、普段通り食べていれば、問題なく成長していきます。(もちろんあまりに少食や偏食がある場合は問題ですが、バランスよくしっかり食べている場合は問題ありません。例:給食に出るものは残さず、毎日食べているなど)
◎運動をよくする子どもの場合
運動をしている場合、運動で常にエネルギーが消費されるため、成長が後回しになってしまいます。
さらに運動が激しい・休みがない…となると、体が疲れすぎて食べることができないこともあると思います。
また、一生懸命食べていても、激しい運動の場合は、食べている量が足りない(運動量が食べられる量の限界を超えている)場合もあります。
そうなると、体は成長したいのに、成長に使えるエネルギーがなく、低身長や貧血・疲労骨折などの問題も引き起こしやすくなります(女の子だと月経の乱れ・初潮の遅れなども)。
そこまでいかなくてもケガをしやすくなってしまい、
ケガを治すのにも栄養が必要となって成長に使う栄養が足りなくなってしまうことも…。
そのようなことが続くと、体が十分に出来ないだけでなく、成長期にきちんと成長し、骨の貯金もつくれません。
成長時期に骨を作っておかないと、将来骨粗しょう症になるリスクも高くなります。
スポーツでプロの道に進んだとしても、幅はありますが、現役時代は長くて20~30年。
そう考えると大半の人はスポーツをしない人生の方が長いので、子どもの時期は無理をしすぎず、きちんと成長に栄養やエネルギーを回すことが大切です。
どのような栄養を摂っていけばよいのか、3食で補えない場合は上手に補食を活用するのがよいと以前お伝えしていましたので、復習にはなりますが、食事や補食について次回はお伝えしようと思います。
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★子どもたちの体の不具合の原因は?②