身近な「色」が与える心理効果④

普段生活している街の色、自然、家具、洋服など…朝起きて夜眠るまで、わたしたちは色の世界に囲まれていますよね。

人には五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)がありますが、情報を得るのは五感のうち視覚が約83%だといわれており、さらに視覚の中でも色から約80%以上の情報を得ているそうです。

ということは…五感全体の約70%は色が占めているということになります!

そんな人の心理に大きな影響を与える「色」について、4回に渡りご紹介してきましたが今回が最終回です♪

最初から読みたい方はこちら!
★身近な「色」が与える心理効果①
★
身近な「色」が与える心理効果②
★身近な「色」が与える心理効果③

⑤作業効率を上げる色がある?

皆さん一度は引っ越しをされた経験があるのではないかと思いますが、その時の段ボールの色を覚えていますか?

昔は茶色の段ボールが主流でしたが、今は白いものが増えています。

これは清潔感を高めたり圧迫感を抑える役割もありますが、作業をする方の心的負担の軽減を目的としている部分が大きいようです。

物の重量感は色の明度に影響を受けやすいので、明るい色は軽く、暗い色は重く感じやすくなっています。

重量感は肉体疲労や心的疲労に直結するので、作業スピードにも違いが生じるという訳です。

私たちも色の効果を使えば家事が早く進んだり、行動を軽やかにすることができるかもしれませんね!

⑥色雑学3選

●暗いところで目が慣れるのはなぜ?

暗闇に目が慣れる現象を「暗順応」といいます。
これは網膜内にあるロドプシンというたんぱく質が影響しており、目で光を感じて一定の時間が経つとロドプシンが溜まり、目が慣れていきます。
暗闇から明るいところに出た時の目の慣れのことを「明順応」といいますが、暗順応よりすぐ慣れますよね。
この理由は、ロドプシンは溜めるよりも分解する方が早いことによります。

●踏切はどうして黒と黄色?

これは、黒と黄色が最も視認性(※)の高い組み合わせだからです。
※…遠くからの見えやすさを表したもの。
「いち早く目に飛び込んでくる色」といえば赤を挙げる方も多いと思いますが、視認性の観点からは黒×黄色に劣ります。
黒×黄色がなぜ視認性が高くなるかというと、黒は後退色で黄色は進出色なので、色の前後差が大きくなることによります。

●絵の具はなぜ“ビリジアン”?

子供の頃、絵の具セットに“みどり”がなくて「あれ?」と思った方も多いのではないでしょうか。
大体“みどり”の代わりには“ビリジアン”が入っていますよね。
なぜビリジアンが採用されているかというと、混色性と発色性に優れているからです。
他の色と混ぜた時に様々な色を作りやすく、また単体でも草や木などの自然の緑に近い色を出せる点も特徴です。


4回にわたってお届けした「色と心理」、いかがでしたでしょうか?

色については調べれば調べるほど奥が深く…
色を制すれば人生が上手くいくんじゃないかな?と思うくらい、人の心に大きな影響があるということが分かりました。

日々の練習で集中したいとき、あるいはリラックスしたいときなど、身の回りの「色」が持つ心理効果をちょっとしたヒントにしてみるのも面白そうです。