みなさんが食べている、おせち料理。
実はあなたの地域だけのおせち料理かもしれません!
今回は地域ごとのおせち料理について説明します。
①これもおせち?地域ごとのめずらしいおせち料理
おせち料理の中身は、地域や家庭によっても異なるとお話したように、地域によって、様々なものがあります。
ここでは「ご当地おせち」についてご紹介します。
●氷頭(ひず)なます(北海道)
鮭の頭(氷頭)が入っているなますです。
●からかいの煮付(山形県)
からかいとは干したエイのことで、それを煮付けたものです。
●モロサメの煮物(栃木県)
青ザメのことで、内陸の栃木県にも傷むことなく輸送できたため、昔から重宝されています。
●ベロベロ(石川県)
かき玉汁の寒天寄せ、別名は「えびす」と言われています。
●にらみ鯛(大阪府)
鯛の塩焼きのことで、三が日は手をつけないで飾っておきます。
●ワニの刺身(島根県)
サメの刺身のことで、島根県だけでなく、広島県の北部の一部でも食べられています。
●クジラ(長崎県)
湯引きやなますで食べる習慣があります。
多くの方は、名前も聞いたことがないものも多かったと思いますが、なかには、今まで普通に食べていたものが、ご当地のおせち料理だったのかと驚かれた方もいらっしゃったかと思います。
上記は一部ですので、気になられた方は、ご自身の住まれている地域のご当地おせちをぜひ調べてみてください。
子どもの頃は、親戚一同が祖父の家に集まり、祖母の作ったお雑煮・おせち料理を食べ、大人数で新年を祝っていました。
年が経つにつれ、各自の予定などにより、お正月の集まりはなくなり、それととともに、おせち料理を食べることは、ほぼなくなっていきました。
しかしここ数年は、子どもの頃にはわからなかったおせち料理の魅力に気づき、母と一緒に作っています。
作るまでは、「難しそう」と思っていましたが、実際に作ってみると、意外と簡単に作ることが出来ました。
また、加工済みの食品も上手に取り入れることで、見栄えの良いものを作ることが出来るので、毎年作るのを楽しみにしています。
大人数で大きなお重のおせち料理を一緒に食べるといった光景は時代の変化とともに失われつつあります。
しかし、宮中で供えられていた料理から始まり、現代まで続いてきたように、時代に合わせ、形は変わりながらも「おせち料理」という文化は今後も続いていけばいいなと思います。
少しでも多くの方が「おせち料理」に関心を持っていただければ嬉しいです。
そして、おせち料理を食べながら、食材の豆知識やご当地おせちについて和気藹々と話し、楽しい新年を迎えられることを祈っています。
初めから読みたい方はこちら!
お正月に食べる“おせち料理”には意味がある! ~おせち料理①~