おせち料理の食材の意味・栄養について ~おせち料理②~

普段何の気なく食べているおせち料理のひとつずつの食材には意味があります。

今回は食材ごとの意味について詳しく見ていきましょう♪

おせち料理の食材の意味や栄養について

おせち料理の食材は、「縁起が良い」とよく聞きますよね。

縁起が良いのはもちろんですが、実は様々な栄養素も豊富に含まれています。

ここでは、おせち料理に使われている食材の意味とともに、栄養についても見ていきましょう。

●黒豆
一年間「まめ(まじめ)」に働き、健康であるようにとの願いが込められています。 
ビタミンやミネラルなど様々な栄養素が豊富に含まれています。
特に、ポリフェノールの一種であるアントシアニンは、抗酸化作用や目の健康に関わります。

●数の子
多くの卵があるというところから、子孫繁栄の願いが込められています。
他の卵と比べて、コレステロールやプリン体の量は少なく、体内のコレステロールの排泄を助けるEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)は多く含まれています。

●田作り(別名:ごまめ)
稲の豊作を祈る気持ち、五穀豊穣の願いが込められています。
小魚を田畑に肥料として撒いたことから名付けられました。
また、片口鰯の小魚(ごまめ)を使っている為、地域によってはごまめと呼ばれています。
疲労回復を助けるビタミンB1などのビタミン類、骨の健康に関わるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル類が豊富に含まれています。

●海老
腰が曲がるまで長生きしようという長寿の願いが込められており、また、海老の赤色は魔除けの色とも言われています。
コレステロールや血圧の調整に関わるタウリン、抗酸化作用のあるビタミンEなどが含まれています。

●昆布
「よろこぶ」の言葉にかけて、祝いの儀には欠かせません。
正月の鏡飾りにも用いられる一家発展の縁起物です。
煮しめの結び昆布、昆布巻きと様々な料理に大活躍です。
水溶性の食物繊維や、ヨウ素をはじめとする様々なミネラルが含まれています。
ヨウ素は、新陳代謝を助けたり、甲状腺ホルモンの成分になります。

●くわい
芽が出るから「めでたい」という意味を示すようになり、縁起物とされています。
カリウムが豊富であり、カリウムは、過剰なナトリウムの排泄を助けるので 血圧の調整にも関わります。

おせち料理は、縁起が良いだけでなく、様々な栄養素を含む食材が使われているのですね。

しかし、様々な栄養素を含む食材でも、食べ過ぎは太る原因となりますので、 お正月ならではの羽子板、凧揚げなどの適度な運動もご一緒にいかがでしょうか。


おせち料理の意味を知ることで、来年のおせち料理を食べるときには少し気持ちが変わるかもしれませんね。

次回は【地域ごとにちがうおせち料理】を見ていきましょう!
乞うご期待!!

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明日公開予定 これもおせち?地域ごとのめずらしいおせち料理 ~おせち料理③~