その“疲れ”副腎が原因かも?②

今回は前回の話の続きを見ていきましょう!

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前回の話はこちら!
★その“疲れ”副腎が原因かも?①

ちょこっと豆知識! 
~なぜ血糖値を上げるホルモンが多いの?~

“アドレナリン”“コルチゾール”ともに、血糖値を上げてしまいます。

実は、血糖値を上げるホルモンには数種類あるのですが、下げるホルモンは“インスリン”ただひとつです。

理由は、人間が生きてきた環境が「その日の食料を得るのもままならない」や「そんな状況の中でも緊張感をもって、狩りにいかなければ…」、「次いつ食べられるのか…」だったからです。

そのようなところから、私たちの体には「空腹でも戦える体」を支える機能はたくさんあるのです。

飽食で食べ物に困らない環境+運動もせずエネルギー過多の状況は、人間の歴史を見てもここ数十年です。

現代ではエネルギーの摂りすぎや運動不足でただでさえ“インスリン”に活躍してもらわないといけない環境が整っているのですが、ストレスでコルチゾールの分泌が増えると、よりインスリンの効きも悪くなってしまい、糖尿病になるリスクが上がってしまいます。

たかが“疲れ”・“ストレス”とあなどってはいけません!
チェックリストで、一度疲労度をチェックしてみましょう。

副腎疲労度チェック

~副腎疲労度チェック~
□朝起きられない
□いつでもからだがなんとなくだるい
□ボーっとすることが多く、集中力の低下を感じる
□アレルギー症状の悪化
□風邪をひきやすい・症状が長引く

チェックに該当するものはありましたか?

これらの中でも、副腎が過剰に働きすぎて、ホルモンの分泌がうまくいっていない時に現れやすいサインは、集中力の低下だと言われます。

副腎を疲れさせないように、コンディションを良好に保つことが大切です。

どのような栄養素を摂るべき?

副腎は人体の中で、ビタミンCを一番必要としている臓器です。

ビタミンCはストレスに対抗するホルモンの材料となりますので、人間がストレスを受けた時に、一番消耗する栄養素です。ビタミンCはほとんどの動物では体内で作ることができるのですが、人間はつくることができませんので、口から摂取するしかありません。

普段からバランスのよい食事を心がけ、体内に十分な量のビタミンCを確保する必要があります。

ビタミンCが多く含まれる食品については、レモンが有名だと思うのですが…
ピーマン・キウイ・イチゴ・ジャガイモ・サツマイモなども比較的豊富な食材として知られています。
茹でると汁に溶け出しますし、熱に弱いため、加熱によっても
失われやすくなるので注意!!

効率良く摂取するには、加熱する時間を短くしたり、汁ごと飲めるスープにするのもおすすめ!
イモのビタミンCは比較的熱に強いです!

ストレスから体を守るためには、ビタミンC以外にも、ビタミンB群やミネラルなど多岐にわたる栄養素が必要です。
また、栄養素は単体で摂るよりも、バランスよく摂ることで、力を発揮しますので、ひとつの栄養素に限らず、様々な栄養素を摂るように心がけましょう!

いくらよいと言われる食材であっても、すべての栄養素を満たす食材はありません。そのようなところからも、様々な食材をまんべんなく選ぶ(=バランスよく食べる)ことが大切だとわかっていただけると思います。

まずは、
『主食・主菜・副菜をそろえること』
『“まごはやさしい(※)”の食材を中心に様々な食材を摂ること』
を意識してみましょう。

まごはやさしいについての説明は以下の通りです。
※まごはやさしい…「ま:豆類」「ご:ごま」「は:わかめなどの海藻類」
「や:野菜」「さ:魚」「し:しいたけなどきのこ類」「い:いも」

あくまで正しい食生活が基本!
ですが、それでも足りない部分には適宜栄養補助食品の力を借りるのもひとつです!

みなさんの副腎は疲れていませんでしたか?

人間の生活する環境が、体の進化が追い付かないほど早く変わってしまったため、より気を付けて生活していく必要があります。

栄養についても書きましたが、精神面でリラックスするには、上手にストレス発散をすることも大切です。

私自身は、ヨガを始めて、ヨガの呼吸法(「鼻から吸った秒数の倍の時間をかけて鼻から吐く」かつ「腹式呼吸」)を行うことで、ストレスが和らいできました。

後は、お風呂にゆっくりつかることもリラックスになりますよ!

完全にストレスをなくすことはできませんので、みなさんも自分なりの解消法を見つけて、少しでも体を疲れにくくしていきましょう!