からだのつりはどうして起こるの?①

寝ている間やスポーツをしているときなど…人生で1回は経験したことがある方が多いと思います。

「大事な試合の時につってしまって、活躍できなかった。」「普段運動しているのにどうしてつるのかな」など疑問もありますよね!

今回は、“体のつり”について見ていきましょう!!

本文の音声化も作成しました!
別のことをしながらでも学べる“ながら食育”


からだのつりはどうして起こるの?【前編】原因について

文章を見ながら、耳でも聞いてみたい方はぜひ!聞いてみてくださいね!
(今後も様々なものを音声化していく予定です!)


「食育ちゃんねる」
よろしければ見てみてください!

①体のつりの原因は?

病気などの直接的な原因がない場合、有力な要因の1つが「電解質異常」といわれます。

電解質とは、主にカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムなど血液中にあるミネラルイオンのことです。

これらのミネラルは、筋肉や神経の動きを調整しているので、ミネラルバランスが乱れることにより、筋肉の痙攣(=つり)が起こるのではないかと考えられています。

(※バランスが崩れるイメージ図です)

私たちが日常生活で必要とするミネラルは、それぞれ量は少ないですが、少なくてよいだけにちょっとしたことでもミネラルバランスの乱れが生じます。

例えばカルシウムの働きを見てみると…
筋肉の収縮は細胞内のカルシウムイオン濃度が上がることで起こります。
通常体内では、カルシウム濃度が正常になるように保たれていますが、加齢や疲れ、栄養(ミネラル)不足などで濃度調節が上手くいかなくなると、筋肉の伸び縮みがうまく制御できなくなり、痙攣を起こしやすくなります。

生命活動にもちろん栄養は必要ですし、運動をしている場合は、そこで使われる分の栄養も必要です。

それが正しく摂れていない場合は不具合が生じやすくなります。

②運動している時につるのはどうして?

運動時は激しく筋肉を使うので、筋肉を収縮させるためにカルシウムやナトリウムなどのミネラルが急速に消費されます。

そのまま運動を続けると、やがて筋肉疲労を起こし、足がつりやすくなります。

また、汗とともにミネラルは失われますので、発汗の影響、連日の試合疲れが溜まっているなど身体の疲労などで予想以上のミネラルが消費されている可能性もあります。

ミネラルバランスだけが原因と断定することは出来ませんが、運動をする時によく足がつる場合は、きちんとミネラルを補給することも予防法の1つです。

③寝ている時につるのはどうして?

これは、運動の有無に関わらず起こります。
考えられるのは、加齢にともなう足の筋肉量の減少や、動脈硬化による血行不良などがあります。
足の筋肉は伸縮することで、ポンプのように血液を循環させています。

足の筋肉量が減少すると、下半身の血流が低下し、ミネラルやビタミンなどの栄養分の補給がうまくいかなくなります。

その結果、運動をしていなくても、日常活動(仕事、家事、外出など)による筋肉疲労が蓄積しやすくなります。
併せて、寝ている間に発汗し、ミネラルが失われること、冷えによる血液循環不良なども関わり、つりやすくなると考えられています。



体のつりの原因について少しは理解を深めていただけましたか?

運動の際につるのは、筋肉疲労、ただ、筋肉がなさ過ぎても寝ている間に足がつるし…。

適度な運動を行い、ある程度の筋肉量を保つようにしましょう。

また、ミネラル補給も心がけましょう!

次回は、つらないようにするにはどうすればよいのかについて詳しく見ていきましょう!

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★からだのつりはどうして起こるの?② つらないようにするには?食事は?