こちらは【食にも方言が!?】の番外編。
読んでいない方は、本編から読んでみてくださいね!
★あなたにとって“肉”は〇肉?食にも方言が!?① ~肉まん?豚まん?~
★あなたにとって“肉”は〇肉?食にも方言が!?② ~“きつね”“たぬき”で想像するものは?~
★あなたにとって“肉”は〇肉?食にも方言が!?③ ~ひなまつりに食べる“あれ”もちがう!~
給食の話をすると、地域差があっておもしろいですよね!
今回は給食についてみていきましょう~♪

①給食にも食文化が色濃く反映♪
最近は、おせち料理を食べたことがない、生まれ育った地域にしかない食材を知らない…など食に対する関心が薄れているとも。
子どもたちの食に関わる“食育”の一環として、【給食】で地域の食文化を伝える自治体が多くなっています。
全国各地の給食を見れば、その土地の有名なものがわかりますよ~♪
私が食べてみたい!と思った給食をご紹介します!(笑)
★秋田県 【とんぶり和え】
とんぶりをほうれん草やキャベツ、にんじんと和えた料理です。
とんぶりは、ほうきの材料になる“ほうき草の実を加工したもの”で、その見た目から“畑のキャビア”ともいわれます。
ほうき草は全国的に栽培されていますが、実を加工するのは、秋田県だけです。

★岐阜県【朴葉ずし(ほおばずし)】
朴の木の葉でくるんで作る白川町の郷土料理です。
各学校の保護者が集めた葉で作ります。
酢飯と4種類の具を彩りよくのせて作ります。

★和歌山県【めはりずし】
高菜漬けの葉でごはんを巻いたおすしです。
「すし」とつきますが、お酢は使っていません。
県南東部の東牟婁(ひがしむろ)地方は、昔から林業が盛んで、その合間に食べられるように高菜でごはんを巻いたのがはじまりとされています。

★岡山県【ばらずし】
魚介類や野菜などの具材を混ぜたごはんに、ひとつずつ味付けした具をのせる郷土料理です。
給食では、れんこんやごぼうなどの根菜やあなごなどが入っているそう。
江戸時代、備前の国(現在の岡山県)の藩主が、「食事は一汁一菜にせよ!」という命令を出しました。
庶民はおめでたい日くらいごちそうを食べたいと思い、ごはんに10種類ほどの具材を混ぜ込んだのがはじまりといわれています。
たまたまですが、おすし中心になってしまいました(笑)。
私の好みが出てしまった形となりましたが、取り上げた以外にも全国にはバラエティーに富んだ給食が!
地域が異なる友達と話すと、こどもの頃になじみがあった給食や好きだった献立が全くちがうことも多いですよね!
それをネタに話すだけでも、食育につながります。
全国の給食が載った書籍もありますので、よろしければ調べてみてくださいね♪
このシリーズは今回で終了。
いろいろな食についてお届けしましたが、
【地域の料理=地元の食材を多く使っている】
ものが多いです。
地場産の野菜は、収穫をぎりぎりまで遅らすことが出来る(朝採りなど)ので、たっぷり栄養を蓄えた状態となり、それを使った料理は栄養がきちんと摂れます♪
以前もお伝えしたように、人の往来が多くなると、その地域らしさは失われていきます。
昔からの慣習には、今の私たちから見ると「しょーもないな…」「それって何のため?」ということが多々あります…。
しかし!
先ほどもお伝えしたように、食に関しては、その地域の食や行事食には旬のものが多く使われているので栄養価が高いなど、理にかなっていることも多いです。
最近は、企業や行政でも“食育”が行われていますが、基本は家庭での“食育”です。
私も地域や季節の食については取り入れるようにし、出来る範囲の食育は家庭で行っていこうと思っています♪