こちらは【食にも方言が!?】の番外編。
読んでいない方は、本編から読んでみてくださいね!
★あなたにとって“肉”は〇肉?食にも方言が!?① ~肉まん?豚まん?~
★あなたにとって“肉”は〇肉?食にも方言が!?② ~“きつね”“たぬき”で想像するものは?~
★あなたにとって“肉”は〇肉?食にも方言が!?③ ~ひなまつりに食べる“あれ”もちがう!~

①まだまだあります!各地の“お雑煮”
お雑煮は古くからその土地で愛されてきたものなので、人の往来が激しくなった現代においても、まだまだ地域差は根強く残っています。
参考にしていただきたいので、こちらも社員に聞いたお雑煮をいくつか紹介します。
★奈良県
餅:丸餅(煮る) 出汁:昆布/白味噌 特徴的な具材:きなこ
きなこを別皿で添えて、汁の中の丸餅を取り出して、きなこをまぶし、きなこ餅にして食べます。
きなこをまぶすからか、かつおは使わず、あっさり昆布だけで出汁をとります。

京都や大阪も白味噌のお雑煮ですが、きなこをまぶすのは、奈良県だけです。
また、その食文化は隣県にもあまり知られていません。
★和歌山県
同じ県の中でも、すまし汁と白味噌が混在しているとの声を伺ったので、書籍で調べてみると…白味噌のお雑煮だけでなく、地域によっては干した鮎で出汁をとるなどもありました。
今回は、白味噌でも奈良と異なるということで、白味噌のお雑煮を紹介します。
餅:丸餅(煮る) 出汁:かつお・昆布/白味噌 特徴的な具材:真菜(まな)
真菜というアブラナ科の野菜が入るのが特徴。
小松菜や野沢菜の仲間です。
隣接しているわけではありませんが、京文化の影響を受けたお雑煮となっています。
★香川県
餅:あんこ餅(煮る) 出汁:いりこ/白味噌 特徴的な具材:根菜
なじみのない方からすると、変わっていると思うあんこ餅入りですが、始まりにはこんな歴史があります。
香川といえば有名な砂糖“和三盆”がありますが、江戸時代、作ってはいるが庶民には手の届かない高価なものでした。
そこで、「お正月くらい食べたいから、お雑煮の中の餅にあんことして隠そう!」となったそうです。
ばれた時用に、塩入りのあんこ餅まで準備していたとのこと!
そんな風にできたお雑煮だと思うと、今までと見方も変わるのでは?

★徳島県
香川県と同じようにあんこ餅を入れるところもあるとのことですが、あんこのない丸餅を入れる地域もあります。
出汁は香川県と同じようにいりこ出汁に白味噌。
中でも特徴的なのは、祖谷(いや)地区のお雑煮です。
餅:なし 出汁:いりこ 特徴的な具材:里芋・岩豆腐
岩豆腐とは木綿豆腐をかたくしたもの。
なんとひもでくくっても割れない豆腐です。
里芋などを入れ、いりこ出汁を注いだ後、上にこの岩豆腐をのせて完成。
インパクトのある見た目なので、気になった方は、調べてみてくださいね!
★広島県
餅:丸餅(煮る) 出汁:昆布 特徴的な具材:牡蠣
牡蠣のエキスが出ることで、うま味がアップ。
牡蠣は栄養もたっぷりなので、お正月から元気になりますね♪
その他にも、海沿いの県ということもあり、地域によっては、ぶりとハマグリを使ったお雑煮やアナゴのお雑煮などもあるそうです。
その他に、お正月に食べるおもちに、東北の方では“くるみ”や“ごま”もあることがわかりました!!
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今回教えてくれた社員が西日本中心だったので、偏った地域の紹介になり申し訳ございません…。
みなさんの地域のお雑煮はここに載っているものと、またひと味ちがいますか?
おすすめのお雑煮があればいつか食べに行きますので、教えてくださいね!
次回は最終回!
みなさんが食べていた【給食】も地域差が大きいのでご紹介します!
続きはこちら!【近日公開】
食にも方言が!?番外編③ ~給食にも食文化が色濃く反映♪~