“免疫力”ってホントはおかしい言葉?免疫Q&Aを通じて学びましょう♪ ~免疫①~

コロナ禍で“免疫”というキーワードが注目されるようになって久しいですね。
また、最近はインフルエンザの大流行やヒトメタニューモウイルスなど新たなものも出てきていますよね…。

「免疫力アップ」をうたった健康法や商品、特定の食品・栄養成分に人気が集まるなどこれからもその傾向は続きそうです。

過去にも同じく“免疫”をテーマに取り上げましたが、今回は「免疫とはどういうものか」について最新の情報もふまえてご紹介します。

“免疫力”って?

普段、私たちがよく目にする“免疫力”という言葉。

実は医学的な用語でなく、造語なのはご存知でしょうか。

学問の世界に“免疫学”はあれど、“免疫力”という言葉は使われないそうです。

それはなぜか、一言でいうとしたら「免疫とはシステム(総合力)であり、単一の値で測ることはできないから」です。

私たちの体内では様々な種類の免疫細胞が、それぞれ異なる役割を持ってチームで機能しています。

皆さんも一度は聞いたことがある『好中球』や『マクロファージ』、『T細胞』『B細胞』などもそのひとつです。

例えばある人の学力を測る場合、『数学』の点数だけでは評価できないですよね。
また、『数学』だけを勉強すれば学力全体が上がるということもありません。

免疫も同じで、1つの種類の免疫細胞だけ活性化すれば“免疫力”が上がったことになるかというとそうではないのです。

免疫は私たちが考えるより複雑なシステムになっているのですね。

②これって本当?免疫Q&A

Q.全ての免疫細胞を活性化する方法は?

A.現状、そのような方法はないようです。

Q.免疫は働けば働くほど良い?

A.免疫は安定していることが大切。
免疫が働き過ぎることで起こる病気もあり、働けば働くほどよいというものではないようです。

Q.日常生活で免疫機能を維持する方法は?

A.十分な睡眠、バランスのよい食事、適度な運動、ストレスを溜めないといった基本的なことの他に特効薬になるようなものはないのが現状だそう。
また、過度な運動やダイエットはかえって免疫機能が落ちてしまうことが知られています。
何事もほどほどが大事ですね。

Q.ストレスで免疫機能が低下するって本当?

A.1日くらいでは大きく下がりませんが、ストレスが1週間以上続くと下がることがあるようです。
疲れた胃腸を癒してくれる、とても理にかなった行事食ですね。


次回は“鼻うがい”についてご紹介します。

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免疫を保つには“鼻うがい”がよい?でもなんだかハードルが高い… やってみよう♪ ~免疫➁~