【重陽】の節句、【 】の漢字もう読めますよね?
今回は、”菊の節句”とも言われ、実際菊も食べるので、菊に詳しくなりましょう!
①重陽の節句に食べるものって?
「菊」が主役とお話ししましたが、食べ物も基本的には「菊」が主役です。
菊は、古来より薬草としても用いられてきており、現代でも漢方では、重要な食材として扱われています。
熱を鎮めたり、炎症を抑えたりする働きがあり、喉の腫れや痛みを伴う風邪や頭痛に効くとされています。
また、目の疲れも癒す作用があり、眼精疲労や充血、ドライアイなど目の諸症状を和らげます。
さらに、解毒の働きもあり、吹き出物や腫れ物がある時にもよいと言われています。
ビタミンやアミノ酸、ポリフェノールなど様々なものを含んでいることから、上記のような効能をもつと考えられています。
また、香りの成分のリラックス効果から、免疫機能の維持にもつながると言われます。
重陽の節句では、食用菊(菊花)を使ったものを食べます。
菊酒が主となりますが、特に決まりはないようです。
◎菊酒
日本酒に菊花をちらして、菊の香りを楽しむ。
◎菊花のお浸し
好みの材料(ほうれん草や小松菜など)とお浸しにしたり、
菊花のみお浸しにしてもよい。
(味付けは、だし醤油や醤油、ポン酢などお好みで。)
その他、味噌汁やおすましに浮かべたり…
下処理をせず花のまま天ぷらにしたり…
様々な楽しみ方があるようです。
以下の菊花の下処理もご参考ください。
~菊花の下処理~
①花びらをちぎり、たっぷりのお湯に酢(適量)を入れ、さっと軽く茹でる。
②茹でたものを水にとり、何度か水を変えながら冷やし、
冷えたら水を切る。
③お好みの料理に使用する。
量が多い場合には、水を切った後、小分けにして冷凍してもよい。
~ポイント~
・酢を入れることで、色がきれいになる。
・茹ですぎると食感がなくなるので、さっと茹でる。
・苦みが苦手な方は、花びらを外からちぎっていき、
中心の短い花びらは食べないようにする。
また、先ほども少しお話ししましたが、栗(栗ごはん)や茄子(焼き茄子や茄子の煮びたし)も重陽の節句に食べられています。
菊花は、販売場所や季節が限られており、なかなかどこでも買うことが出来るものではありませんが、インターネットや百貨店の野菜売り場などで販売されていることもありますので、一度食べてみるのはいかがでしょうか。
【スーパーや百貨店など何軒か電話したのですが、取り扱いがなく、わたしは今年は買えませんでした…。】
思いのほか苦みもなく、香りも強すぎないので、とても食べやすいですよ。
ちなみに私は以前食べた時には、酢の物や、お味噌汁に入れて食べました(黄色の菊花)。
彩りが良いので、いつもの料理も華やかに感じられました。
ひな祭りといえば3月ですが…
実は重陽の節句にもかかわるんです!
次回は後の雛となぜ“菊”が長寿の象徴になったのかについてご紹介します。
続きはこちら!
【重陽の節句③】